サイトリニューアル #2

サイトのリニューアル作業は、自分の過去とひたすら向き合い続けることだった。過去の作品のキャプチャを撮り続けたり、古いHDDを繋いで元素材を漁ったりする。一部は数年越しでの掲載許可をメールでお願いしたりもする。ふと我に返ったとき、そんなに過去を大事にして、一体何をしているのかという気持ちになることがある。さっさと新しいものに向き合った方が有意義なのではないかと。

周りの人を見ていると、特に個人についてはサイトに手をかけること自体がダサいという風潮すら感じることがある。自分も厳選された数作品だけをポンと載せるだけにするか、既存のサービスに上げるだけで済ませることに強く憧れる。でもやっぱりタイプじゃない気がするし、でもそれがどうしてなのか、自問自答しながら作業にあたった。

格好悪いにせよ、強い性分として過去に縋ってしまう所はもう変えられない気がしている。

自分は未だにTumblrで過去にリブログしたものを現在の趣味嗜好に合わせて消したりするし、Google Mapsのタイムラインも自動生成されたものを日々訂正しないと気が済まない (別途Swarmで意図的に記録しているチェックインもある)。 容量制限のないフォトアルバムに対してもこれ以上削れなくなるまで厳選するし、過去を常にアップデートして整え続けておきたいという欲求が根底にある。

そこに抗えないという前提の上で、もう少し客観的な理由でこのサイトの在り方に正当性を持たせておきたい。

ひとつには、自分が作家ではないという自覚がはっきりしてきたことにある。自分は人に仕事を依頼頂いて、多くは同時にディレクションを受けることで活かされ、生かされている。サイトはそこでお世話になった「仕事歴」であり、自らの「作品集」という認識はあまりない。自分の方向性や作風に合わせて選別するのが良いとアドバイスを受けることもあったけれど、頂いた様々な機会に対して自分の趣味嗜好で編集を加えるのは、どこか烏滸がましい気がしてしまう。よっぽど普段の業務の範疇を超えたものでなければ、基本的には載せていきたい。その意味で、誰と何をしたかは大事にしたい部分だったので、クレジット表記のレイアウトモジュールには特に時間をかけている。

もうひとつは、自分の仕事領域が分かりづらいところにある。モーションを軸にはしているものの、実写のエディットもするし、開発やプロトタイピングに寄り添うような仕事もする。端的には映像周辺なら何でもやります、という一方で、映像/演出屋としてはまだまだヘタで力不足なので、そこ一本で頼られるのは忍びないというのもある。実際、領域の曖昧な部分でこそ自分ならではの働きができたと実感することが多いので、多様な仕事の集積が、曖昧な人材を探している人のフックになればと思っている。(領域が曖昧な案件ほど公にできないことが多いので、その周辺の仕事でしか表現できないという事情もある)

ところでロゴモーション案件については、一旦掲載を保留しています。というのも、ほんの数秒の動画をきちんとしつらえつつ、他とふんわりと区分しながらも、一覧性を持って掲載する方法が悩ましいからです。掲載仕事を選ばないと言っておきながら恥ずかしいのですが、ゆくゆくはそれらも掲載する予定です。(発作で同内容をツイ消してしまったので改めて)